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こんにちは。
Googleデータポータル(GoogleDataPortal) を使って「わかりやすい・見やすい」レポートをつくるコツをまとめていきます。ちょっとした小ワザやレイアウトを整えるだけでOKなので、誰でも取り入れやすいテクニックです。
このブログ記事内ではデータポータルの基本操作についての説明はありません。Googleデータポータルの機能紹介や概要については、こちらのGoogleデータポータルのサイトをご参照ください。
【サマリー】を制する者はデータポータルを制す
膨大な数字やデータの羅列は誰しも「理解しやすい」「整理された情報」とは言えないですよね。
Googleデータポータルでは様々なデータを簡単にグラフや表に表示できるので、ついつい1枚目のスライドから多くの情報を詰め込みたくなるのですが、「わかりやすいレポート」を目指すのであれば、「シンプルなスコア値」を並べることで、「何をみればいいか」読み手に情報を取捨選択をさせることが重要だと考えます。
summary(サマリー)とは、英語で要約・概要を意味する言葉。サマリーと題して、アクセス解析やレポート作成時に、冒頭に全体のまとめとして用いられることが多い。
レポート参考例はこちら
では実際にどのようなサマリーが、わかりやすく、直感的に判断できるのでしょうか。
以下に2つのパターンを作成しましたので、ご覧ください。
悪い例 「スコア値なし・比較なし」
スコア値や比較値のないバージョンの、グラフの推移図だけのレポートです。
レポートに「数値」が掲載されていないので、データの全貌がわかりにくく、実態が把握しにくいレポートになってしまっています。またレポートは「1ヶ月」の数値推移をグラフで表しているのですが、比較する値がないため数値が「良いのか」「悪いのか」という判断基準に乏しい内容となっています。
良い例 「スコア値あり・比較あり」
ファーストビューにスコアカードを配置し、グラフにポイント(黒丸)の装飾を設定し、前月と比較を行ったパターン。
レポートの上部の目立つ位置に「スコアカード」を配置し、収益・セッションなどの主要な指標を「スコア値」と「比較値」を掲載します。
「スコアカード」は集計期間のデータを合算した値で表示してくれるので、今回の集計期間である「1ヶ月」全体の数値が一目で把握することができ、比較対象(前月)に対して数値が「伸びているのか?」「下がっているのか?」という判断も同時に認識できるようになります。
そしてスコアカードの下部に「時系列グラフ」を配置し、全体の数値からはわからない「日々の動き」の推移を補足的に表しています。
この時にグラフに「ポイント」をつけてあげることで、1日1日の動きが視覚的にわかりやすくなり、よりわかりやすいレポートへ仕上がります。
(1ヶ月程度の短い期間の時系列グラフにはオススメですが、期間が長いものにポイントを使用すると点だらけで見難くなってしまうのでご注意ください)
サマリーのレポート作成テクニックは以上です。
基本的なことですが、「情報は詰め込みすぎない」、見るべき数値の「メイン」を決め、補足としてグラフや表などを使用する、というのがポイントです。
ぜひレポート作成の参考にしていただければ幸いです。
- レポートの入り口となる「サマリー」は読み手に情報を取捨選択をさせるよう、必要な指標を並べる
- スコアカードを配置することで集計期間の数値の把握がスムーズに行え、数値の良し悪しの判断がつけやすい
- スコア値で全体像を見せ、「時系列グラフ」は日々の推移を補完する目的で使用する